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八宝斎 : ウィキペディア日本語版
八宝斎[はっぽうさい]

八宝斎(はっぽうさい)は、高橋留美子の漫画作品およびそれを原作とするアニメ『らんま1/2』に登場する架空の人物。アニメでの声優は永井一郎青年期子安武人)。
== 人物 ==
実戦型格闘技「無差別格闘流」の創始者で、早乙女乱馬早乙女玄馬天道早雲の師匠。流派は「元祖無差別格闘流」。118歳〔100年前に18歳。(31巻PART.2「秘宝・錦の蝶」)〕。本来は118歳で寿命だが、原作では八宝斎自身が調合した秘薬で、アニメ版ではあかねが調合した秘薬で生き長らえた。辞世の句は「風誘う 花より団子 夏の名残を 如何にとかせん」〔28巻Part.11「乱馬の涙」、熱闘編39話「八宝斉 最期の日?」〕。家紋は八文字紋〔紋付き袴の他、中国時代の忍者服や手紙にも八文字紋が見られる〕。
窃盗にしぶしぶ加担させられて嫌気が差した玄馬と早雲に、酔いつぶれた隙にタルに入れられて南京錠がついたで巻かれ、奥飛騨の洞窟に投げ込まれて閉じ込められていたが十数年後、落雷により封印の岩が壊れたため復活し、天道家に居候する。天道家に居候するようになってからは元祖無差別格闘流の後継者候補として早乙女乱馬に目をつけ、彼を弟子にしている。主従丸の一件で乱馬を破門にしているが、その後は再び師弟関係に戻っている。なお、らんまには別な意味で目をつけている。
体躯は非常に小柄(若い頃も小柄だった)で、子供じみた性格。極度のスケベで、下着泥棒の常習犯。初登場時はシワが多くやや不気味な雰囲気だったが、その後はコミカルなデザインである。登場してしばらくは天道家の住人と対立することが多かったが徐々に天道家の一員としてなじんでいった。アニメではハレンチな人を嫌う保母・みどり(声 - 高田由美)に恋してしまい、スケベを克服しようと奮闘したこともあったが、禁断症状を起こして倒れてしまい、結局はメッキが剥げて嫌われるオチで終わった。
基本的には意地が悪く、イタズラを働くことも多いが、一般女性には暴力を振るわない。また、天道かすみ早乙女のどかなど「母親」的ポジションの女性にはセクハラすらしない。天道家には愛着を持っていて、一度パンスト太郎により天道家から追放されたときには、涙して天道家に帰りたがった。アニメでは天道あかねが家出した(実際あかねはずっと屋根の上にいた)際に徹夜で町中を探し回ったり、恋愛に疎い乱馬や嫉妬のあまり意固地になったあかねを叱咤したりしている。また、原作以上に天道家の一員としての側面が強調されており原作よりも旅行や祭りに同行する回数が多く、乱馬と2人仲良くイタズラにいそしむなどの一面も描かれている〔熱闘編60話「九能ボー然! 恋の大予言」〕。
下着泥棒の時、乱馬にお仕置きの一環でを投げられて油断した隙に女性達に取り押さえられて袋叩きにされて、天道家で夕食の時に嫌がらせで貧力虚脱灸を乱馬の背中に施したことがある。しかし、これがきっかけで乱馬は飛竜昇天破をコロンから授けられることとなり、のちに大親友の楽京斎とともに女らんまの乳拓を取ろうとした際には、飛竜昇天破で楽京斎ともどもぶっ飛ばされる。
青年期に中国にいたこともあり、女傑族の総帥コロンとは同年代の知り合いで彼女に「ハッピー」と呼ばれたことがある。中国語は話せるが、読み書きはできない。
人体へ影響を与えるツボの知識や、助産に関する知識があり、薬品の調合にも長けている。様々な薬品の調合方法が書かれた本や、格闘に関する古くて貴重な文献などを数多く所持しており〔八宝斎自身はそれらの価値をほとんど認めず、ぞんざいに扱っている〕、ときどき自分で秘伝書を書くこともあるが、悪筆すぎて自分でも読めない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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