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八条院領[はちじょういん-りょう] 八条院領(はちじょういん-りょう)は、中世の荘園公領制下における王家領荘園群の一つ。
== 概要 == 院御所鳥羽殿東殿の仏堂の後身の安楽寿院領を中心に鳥羽院領と美福門院領を相続した八条院暲子内親王の所領を起源とする。安楽寿院領48箇所のほか、八条院庁領79箇所、さらに歓喜光院領26箇所、蓮華心院領15箇所、真如院領10箇所、弘誓寺領8箇所、智恵光院領5箇所、禅林寺今熊野社領3箇所などの御願寺社領を含む220ヵ所以上にのぼった。八条院は二条天皇の准母、続いてその異母弟である以仁王の猶母となり、八条院領は彼らの経済的な後ろ盾になったと考えられる〔佐伯智広「二条親政の成立」(初出:『日本史研究』505号(2004年)/所収:佐伯『中世前期の政治構造と王家』(東京大学出版会、2015年) ISBN 978-4-13-026238-5〕が、ともに八条院より先に没したために正式な継承者になることはできなかった。 これらの所領は八条院→春華門院昇子内親王→順徳天皇→後高倉院→安嘉門院→亀山院→後宇多院→昭慶門院憙子内親王→後醍醐天皇に伝わり大覚寺統の主要な経済基盤となった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「八条院領」の詳細全文を読む
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