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公債[こうさい]
公債(こうさい、英: public debt)とは、国や地方公共団体が、資金調達のために行う債券の発行又は証書借入れによって負う金銭債務又はこれに係る金銭債権をいう。 == 概要 == 税による政府の収入と政府消費・公共投資といった政府支出の額は、常に均等になる保証はない〔伊藤元重 『はじめての経済学〈下〉』 日本経済新聞出版社〈日経文庫〉、2004年、34頁。〕。収入と支出のギャップは、国債・地方債といった公債の利用で埋められることになる〔伊藤元重 『はじめての経済学〈下〉』 日本経済新聞出版社〈日経文庫〉、2004年、34-35頁。〕。 政府は国民を代表するものであるが、政府債券が間接的な納税者の債務であることが言える。これは公債の要因が、税収不足ではなく財政支出に重く起因しているからである。公債は大別すると、国債、政府関係機関債及び地方債の総称である。なお広義には、郵便局の債務などの、行政債務一般を指す。 公債は借金であるだけでなく、国民の資産でもある(海外に保有されている公債は除く)〔伊藤修 『日本の経済-歴史・現状・論点』 中央公論新社〈中公新書〉、2007年、255頁。〕。 公債は、国内債(国内で消化される債券)と外債から消化される。政府は、たいてい政府の発行する国債や貨幣の類などの証書を元に発行することで資金(資産)を借用する。信用の低い国家では、市中銀行や国際的な機関から資金を借用する。学者の中には、全ての政府の責務、すなわち将来の年金支払いや財・サービスに対する支払いについて未払い分を政府債務と考えるケースもある。異なる一般的な公債の区分としては、期間がある。短期間であれば、1年を基準に、長期間の債務であれば10年を基準に考えることになる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「公債」の詳細全文を読む
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