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共匪[きょうひ] 共匪(きょうひ)とは、国民政府統治下の中国において、共産党の指導のもとに活動したゲリラのことである〔きょうひ【共匪】 大辞林第三版〕。匪賊のうち共産主義を掲げる集団とされ、共産匪〔、赤匪、毛赤匪、中共匪〔とも呼ばれた。 なお、共産主義者からは、民衆の支持無しにゲリラを行う者は、極左冒険主義者と呼ばれる。例えば、間島共産党暴動(5.30暴動)や八一吉敦暴動(8.1暴動)を起こした共匪である朝鮮共産党員を、金日成は極左冒険主義者と呼んで蔑んでいる〔極左冒険主義路線を排撃し、革命的組織路線を貫徹しよう 金日成 1931年5月20日〕〔金日成主席『回顧録 世紀とともに』 7 1930年の夏 金日成〕。 ==概要== 共匪は共産主義を謳う匪賊で、中華民国、満洲国、大韓民国などに存在し、政府によって討伐対象とされた〔〔。共匪は、ソ連共産党政治局(ポリトビューロ)の実質的な支配下にあるコミンテルン(第三インター)、プロフィンテルン(赤色労働組合インター)及びプロフィンテルン下部組織の太平洋労働組合書記局から資金、革命手法及び連絡手法を提供してもらい、細胞組織を設立してプロパガンダを流したりストライキや暴動を起こし、ロシア内戦を再現することによって、最終的にソビエト地方政府の樹立を目指していた。これらの組織には、スターリン支持者とトロツキー支持者とが居たが、トロツキー支持者は時世を顧みず極左冒険主義者だったとされる。極東における共産主義者(含共匪)の連絡役は太平洋労働組合書記局の書記員イレール・ヌーランであったが、1931年に上海で逮捕されている (ヌーラン事件)。 共匪のなかには権力を掌握することに成功するものもあり、中華ソビエト共和国、朝鮮民主主義人民共和国、中華人民共和国などを建国している。また、大韓民国では反共を掲げる李承晩大統領によって共匪や協力者それに類するものと見做されたものは徹底的に殲滅され、その過程で聞慶虐殺事件、保導連盟事件、高陽衿井窟民間人虐殺(en)、居昌良民虐殺事件、山清・咸陽良民虐殺事件(en)などの事件が引き起こされている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「共匪」の詳細全文を読む
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