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共同通信社杯春一番 : ウィキペディア日本語版
共同通信社杯競輪[きょうどうつうしんしゃはいけいりん]

共同通信社杯競輪(きょうどうつうしんしゃはいけいりん)は、毎年9月に開催される競輪GII競走である。
==歴史==
共同通信社杯競輪の母体は、日本の競輪発祥40周年を記念して1988年(昭和63年)10月18日平塚競輪場において、一発勝負の競走として開催された「ルビーカップレース」がスタートとされる。
1989年(平成元年)10月22日に開催された第2回大会から共同通信社提供のトロフィーをかけて開催されるようになり、大会名も「共同通信社杯ルビーカップレース」と改められた。以来第6回大会まで毎年10月中旬に一発勝負の競走として開催された。
第6回大会までは、北海道・東北、北関東、南関東、中部、近畿、中国、四国、九州の8地区でそれぞれ競走得点最上位選手1人が地区代表として出場し、これにいわゆる「ワイルドカード」枠(選手選考委員会で選出。基本的には各地区の競走得点第2位選手8人のうち最も高い選手が選出された)による選手1人を加えた9人で争われた。
*ちなみに、第1回大会の出場選手は、小磯伸一(北海道・東北)、山口健治(北関東)、滝澤正光(南関東)、竹内久人(中部)、松本整(近畿)、佐古雅俊(中国)、伊藤豊明(四国)、中野浩一(九州)、井上茂徳(九州)であった。
ただ、地区代表戦のような形は既に全日本選抜競輪が開催されていたことや、出場選手側からもラインが組みにくいと不評だったこともあり、本大会を敢えて開催する意義はないという意見も出たため、1994年(平成6年)の第7回大会は独立した1レースとしてではなく、大垣競輪場で開催された第10回全日本選抜競輪の中の1レースとして、大会4日目(当時は6日制)である8月1日にシードレース(全員が準決勝戦に勝ち上がれる二次予選特別選抜戦。一次予選特別選抜戦3個レースの各上位3人ずつ9人による)として行われた。ただし、全日本選抜競輪に組み込まれた形での開催はこの第7回限りとなった。
名古屋競輪場で開催された1996年(平成8年、年度は1995年度)の第8回大会からは、それまでの一発勝負の方式から4日制トーナメントによる準特別競輪(現在のGII)相当の競走となった。さらに日本選手権競輪出場選考順位を決めるダービートライアルの廃止に伴いその開催時期に相当する1月下旬に開催されるようになり、ダービートライアルの代わりにダービー(日本選手権競輪)の前哨戦という位置づけがされた。2001年度からの番組改革により開催時期が10月に変更され、同時にダービーではなく競輪祭のトライアルレースとなった。
2009年度からの番組改革では、従来の10月開催だけでなく4月にも「共同通信社杯 春一番(- はるいちばん)」を開催することになった。また、従来からの秋開催は「共同通信社杯 秋本番(- あきほんばん)」に変更された。
「共同通信社杯 春一番」では、従来になかったシステムがとられている。
*出場選考における若手選手(2009年度は86期〜93期)の優遇
*スポンサー推薦出場枠の新設
*初日特選レースの廃止(初日の番組構成は選考順位順の自動編成)〔二次予選・準決勝もあらかじめ決められた方式による自動番組編成が行われ、従来の人手による番組編成は決勝進出の可能性がなくなった選手による番組に限られる。〕
これらの変更により、伸び盛りの若手が多数出場し、上位クラスの選手との真剣勝負が期待できる。
なお平成24年度以降の特別競輪開催見直しにより、2012年より再び年1回に戻り4月開催となる〔平成24年度以降の特別競輪等の見直し及び平成23年度高松宮記念杯競輪開催場について(2011年1月26日) 〕。理由としてGII以上の特別競輪における出場選手のマンネリ化の防止・開催日程の過密化抑制のほか、若手選手育成の登竜門的な大会とするとして、1年1開催に戻すことにしたものである。
さらに平成28年度以降の特別競輪開催見直しにより、2016年より9月開催となる予定。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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