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共食い : ウィキペディア日本語版
共食い[ともぐい]


共食い(ともぐい)とは、動物においてある個体が同種の他個体を食べる事である。この現象に準えて、同業者同士で利益を得ようとして共倒れすることも共食いと呼ばれる。なお、ヒトがヒトを食う共食いに関してはカニバリズムを参照。英語では同業者同士で利益を得ようとして争うことをdog eat dogと言う。
== 概論 ==
動物学における共食いは広く見られる現象であり、1500種を超える動物で記録されている。一般に異常な現象と考えられがちであるが、必ずしもそうではない。逆に動物なら個体間で殺し合うのが当たり前と言う見方もあるが、これも正しくない。一般に喰う喰われるの関係は異種間で成立するものであり、同種個体間で無制限に共食いが行なわれる状況があれば個体群が成立しなくなるなど進化的に安定とは言えず、そのような行動は避けるように進化が進むと考えるべきである。したがって、それでもみられる共食い行動はそれなりに独特の意味を持っているものと考えられる。
以前は共食いは単なる極限の食料不足や人工的な状況の結果で起こると信じられていたが、自然な状況でもさまざまな種において起こり得る。実際に科学者達はこれが自然界に遍在していることを認めており、水中の生態系では特に共食いは一般的であるとみられている。最大9割もの生物がライフサイクルのどこかかで共食いに関与しているとみられる。共食いは肉食動物に限らず、草食デトリタス食であっても普通にみられる。
共食いには偶発的なものと、ある程度習性として固定されたものがある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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