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共食い整備(ともぐいせいび)は機械・器具の修理に際し、複数の個体の部品ないし部位を組み合わせ、一つの正常な個体にすること。修理に必要な部品の入手が困難な場合において、複数の個体がそれぞれ別な個所で故障あるいは破損していて、ある個体の故障個所に他方の個体から取り出した良品を組みこむことで修理を行う。 == 事例 == * 東日本大震災による津波で水没したF2戦闘機に対してニコイチ修理が行われる予定である〔水没F2戦闘機「復活は3分の1」修理費は1機あたり50億~60億円(msn産経ニュース、2011年5月19日。閲覧:同9月4日) 〕。 * 日本の自衛隊において、73式小型トラックに対して共食い整備が行われている。 * 韓国高速鉄道では部品不足による他の編成からの部品流用〔〕の多発。 * 海上自衛隊の護衛艦・しらねで2007年にCIC火災が発生し、その後修理のため、退役時期の近づいていたはるなのCICを移して修理している(「はるな」は予定通り廃艦)。 * 米国の宇宙往還機スペースシャトルが本格運用を開始した際、補修部品の生産が追いつかず、共食い整備が行われていた。これが重大インシデントにつながり、チャレンジャー号の事故の一因にもなったと考えられている。 * 小惑星探査機のはやぶさは4基あったμ10型イオンエンジンの内3基について、1基のエンジンとしては機能しない(セットで動作するイオン源と中和器のうち、それぞれどちらかが故障している)状態に陥った。しかし故障に備えて準備していたバイパスダイオードの配線を用いて、1基のイオン源と別の1基の中和器とを組み合わせた推進力確保に成功し、あわせて1基分の推力を得られるようにした。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「共食い整備」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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