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冀東防共自治政府[きとうぼうきょうじちせいふ]
冀東防共自治政府(きとうぼうきょうじちせいふ)は、1935年から1938年まで中国河北省に存在した政権。当時の日本側の認識によると、地方自治を求める民衆を背景に殷汝耕の指導により成立したとされるが、中国側からは当時から現代に至るまで日本側の特務機関の工作活動により設立された傀儡政権であると主張されており〔陳暁清「殷汝耕」『民国人物伝 第11巻』 中国社会科学院近代史研究所 中華書局 2002年 p.467; 何立波「『華北自治運動』中的冀東偽政権」 『二十一世紀』網絡版総第49期、2006.4〕〔赵竞存. 最早的华北日伪政权——“冀东防共自治政府”——为纪念抗日战争胜利50周年而作. 冀东学刊. 1995, (3): 23–37.〕、また日本や米国にも中国側と同様の認識で傀儡政権であったとする研究がある〔中村 1983, p.32〕〔秦郁彦「華北分離工作の失敗-2-」1959年10月 アジア研究 / アジア政経学会 編 〕〔J. Alton Hosch「International Military Tribunal for the Far East, "Japanese Aggression Against China - Part B, Chapter V, Secs. III to VII"」1948 p.648-775 〕。国旗には中華民国が最初に定めた五色旗を使用した〔黄 2005 p.189〕〔当時の中華民国の国旗は既に青天白日滿地紅旗となっていた〕。 == 歴史 ==
=== 塘沽協定 ===
1933年5月31日、日本と中国との間で塘沽協定が締結され、中国側に非武装地帯を設定し、治安は中国側警察が担当することとされた〔『東京朝日新聞』1933年6月1日付朝刊 2面〕。その範囲は延慶、昌平、高麗、順義、通州、香河、寶牴、林亭鎮、寧河、蘆台を結んだ線を境界としてその以北、以東と決められた〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「冀東防共自治政府」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 East Hebei Autonomous Council 」があります。
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