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内供奉十禅師[ないぐぶじゅうぜんじ] 内供奉十禅師(ないぐぶじゅうぜんじ)とは、日本の僧官の一つ。内供、内供奉、十禅師などと略称される。宮中で天皇の安穏を祈ることを職務とし、天皇の看病などにあたるほか、正月の御斎会で読師となる。原則として地位は終身で、童子2人と供養米が支給される。僧綱との兼帯はできない(天台宗は例外〔僧綱兼任の初例は、寛平2年(890年)に少僧都に任ぜられた円珍。〕)。 == 成立 == 前身の十禅師は、宝亀3年(772年)3月、持戒浄行や看病で名声のあった秀南、広達ら10名を任じたのが最初。当初は「内供奉」の称を冠しておらず、また、常時天皇に近侍して護持の任にあたっていたわけではなかった。「内供奉十禅師」がどの時点が成立したかは明らかでないが、唐の内供奉制に触発され、十禅師職に内供奉の性格と呼称が付帯するようになったと考えられている〔本郷真紹「内供奉十禅師の成立と天台宗」(『仏教史学研究』28、1985年)は、唐で内供奉僧順暁から受法した最澄の役割を重視。十禅師とは別に内供奉職がもともと存在し、のちに両者を統合して内供奉十禅師が成立したとする小山田和夫「内供奉十禅師考」(『立正史学』51、1982年)の説は否定されている。〕。国史における「内供奉十禅師」の初出は『日本後紀』弘仁3年(812年)12月2日条。なお、延暦24年(805年)8月11日条には「供奉師」を任ずる記事がある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「内供奉十禅師」の詳細全文を読む
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