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内田善美[うちだ よしみ]
内田 善美(うちだ よしみ、1953年10月28日 - )は日本の元漫画家。山梨県出身。女子美術大学卒業。 == 略歴 == 女子美術大学に在学中の1974年に「なみの障害物レース」(『りぼん』7月号)でデビュー。卒業制作で忙しくなるまで、一条ゆかりのアシスタントをしていた〔「芸術新潮」2014年2月号 インタビュー:松苗あけみ・聞き手:藤本由香里「少女マンガ家はラファエル前派の夢を見るか」〕。内田に紹介されて代わりに一条のアシスタントになった松苗あけみは、内田は一条の『5愛のルール』(雑誌「りぼん」1975年5月号 - 12月号掲載)で背景等を描いていたと述べている〔。当時の美大出身の少女漫画家たちと同じくヨーロッパ絵画や挿絵などの影響を受けており、ラファエル前派やバーン=ジョーンズを好んだという〔。1978年創刊の『ぶ〜け』誌には創刊号から参加、1983年頃まで、同誌の看板作家の1人として活躍した。美麗な画風で繊細な細い線と細密な画、衒学趣味的なネームを特徴とする。1982年から1983年にかけて長編『星の時計のLiddell』を連載。修正・加筆の上、全3巻として刊行(1986年に完結)したのが最後の単行本となる。マンガ作品としては、1984年『ぶ~けせれくしょん』1月20日号掲載の『草迷宮-めらんこりかるShopping-』が最後となる。1987年には『ぶ〜け』『ぶ〜けデラックス』誌に計4回カラーイラストが掲載されている。断筆後は、90年代末頃までは、親しい漫画家のアシスタントを不定期でやっていたという証言がある。 長い間、消息は不明であったが、2013年3月2日に森下文化センターで開催されたトークイベント『「りぼん」と「ぶ~け」とその時代~超絶美麗な少女マンガたち』の席上で、松苗あけみが現在でも交友関係があることを明かした。 現在、すべての単行本は絶版状態となっている。これは作者本人が増刷や新規本の刊行に許可を出していないのが理由とされているが定かではない。近年、「芸術新潮」2014年2月号の特集「少女マンガ家はラファエル前派の夢を見るか」で、山岸涼子、森川久美等と並んで過去の作品が掲載されている。再録に至った経緯は不明であるが、編集部が作者から許諾を得たとみられる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「内田善美」の詳細全文を読む
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