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内田康夫 : ウィキペディア日本語版
内田康夫[うちだ やすお]

内田康夫(うちだ やすお、1934年11月15日 - )は、日本の推理作家西村京太郎山村美紗とともに、旅情ミステリー作家の代表的人物として知られる。代表作(シリーズ)に『浅見光彦シリーズ』『岡部警部シリーズ(テレビドラマ版は「岡部警部シリーズ」参照)』『信濃のコロンボシリーズ(テレビドラマ版は「信濃のコロンボ事件ファイル」参照)』など。
特に『浅見光彦シリーズ』は、テレビ会社各局の2時間ドラマ帯にて長期シリーズを獲得するなど人気を博しており、その中の一作『天河伝説殺人事件』は映画にもなった。後述における「初期三作」のうち、商業デビュー作とされる第三作『後鳥羽伝説殺人事件』は『浅見光彦シリーズ』の第一作でもある。
近年は日本経済新聞夕刊にて時代小説地の日 天の海」を連載(2007年10月連載終了)。
発表した作品の累計発行部数は1億部を超える。
== 来歴 ==
東京府東京市滝野川区(現・東京都北区)出身。父は長野県長野市出身の医師〔『私の父、私の母』中央公論社、1994年、38-42頁〕。実家が戦災に遭い長野市を皮切りに戸隠山麓の村、秋田県羽後町雄勝町埼玉県などを転々〔。
戦中は秋田県秋の宮(現湯沢市、旧雄勝町)に疎開していた。(後述の鬼首殺人事件はこの地区を題材にしたものである。また同時期に同地区に武者小路実篤が疎開していた。)
埼玉県立川越高等学校東洋大学文学部国文学科中退。日本テレビジョン、一光社でCMアニメの制作スタッフとして働く〔津堅信之『テレビアニメ夜明け前 知られざる関西圏アニメーション興亡史』(ナカニシヤ出版)P.80〕。のちコピーライター、CM製作会社の社長を経験。
1980年(昭和55年)に第一作『死者の木霊』を、翌年1981年(昭和56年)に第二作『本因坊殺人事件』を栄光出版社よりそれぞれ自費出版した。この初期2作のうち『死者の木霊』が朝日新聞1981年3月8日朝刊の読書欄にて紹介されて話題となり、第三作となる『後鳥羽伝説殺人事件』が1982年(昭和57年)、廣済堂出版より発刊されて商業ベースのデビュー作となる。
その後、初期2作は別の出版社に買い上げられた。『死者の木霊』は1983年(昭和58年)に講談社文庫より『本因坊殺人事件』は1984年(昭和59年)にエイコー・ノベルズより出版されており、その後に各出版社(集英社、角川書店など)が発刊を手がけている。ただし出版社が書籍に附す通常のプロフィールにおいては「執筆第一作でありメディアにおいて最初に取り上げられた作品」と言う意味で『死者の木霊』をデビュー作として置いている。
現在は軽井沢に在住。夫婦で豪華客船の旅に出るなど、悠々自適の生活を楽しんでいる。
趣味は囲碁で、2008年に第2回「文人碁会」で優勝している。
2015年7月26日、軽度の脳梗塞が見つかり入院。毎日新聞で連載している「孤道」を2015年8月12日で終了。今後、書き下ろしとして刊行予定。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「内田康夫」の詳細全文を読む



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