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円福寺茶臼山古墳 : ウィキペディア日本語版
別所茶臼山古墳[べっしょちゃうすやまこふん]

別所茶臼山古墳(べっしょちゃうすやまこふん)は、群馬県太田市別所町にある前方後円墳。域内には円福寺・十二所神社が立ち、古墳域はこれらとともに国の史跡新田荘遺跡」に包含されている。
別称を「円福寺茶臼山古墳(えんぷくじ-)」または「宝泉茶臼山古墳(ほうせん-)」とも。
== 概要 ==
太田市中央部、宝泉台地(由良台地)西端において前方部を南方に向けて築造された大型前方後円墳である〔現地説明板。〕。その規模は、群馬県で見ると太田天神山古墳(太田市内ケ島町、210メートル)、浅間山古墳高崎市倉賀野町、171.5メートル)に次ぐ第3位になる〔。
墳丘のうち後円部は3段築成、前方部は2段築成と見られる。墳丘表面には川原石による葺石が認められるほか、墳丘中段には円筒埴輪が巡らされている〔。現在は墳丘裾に円福寺本堂が立つほか、墳丘上の後円部には十二所神社、くびれ部には円福寺千手観音堂、前方部には円福寺馬頭観世音堂が立ち並び、それらの建立のため墳丘の多くが削られている。また、墳丘周囲には馬蹄形の周堀が巡らされていたが、その周堀もほとんどは埋没しており、現在は後円部北側に名残が見られる〔。
築造時期は、墳丘形態・出土品から5世紀前半頃と推定されている。この時期では、西毛の浅間山古墳と並び東毛を代表する古墳になる〔若狭徹「太田天神山古墳と毛野の政権」『歴史読本 2015年1月号』KADOKAWA、2014年、pp. 60-63。〕。こののち、当古墳の被葬者の後を継いだ首長が上毛野地方(現・群馬県域)全体を治める地位に就き、東日本最大の太田天神山古墳が生み出されるに至ったと見られている〔『太田市史 通史編 原始古代』太田市、1996年、p. 190。〕。
古墳は、1938年昭和13年)の『上毛古墳綜覧』では「宝泉村5号墳」として登載されている。1971年(昭和46年)には「円福寺茶臼山古墳及び伝新田氏累代の墓(附 石幢)」として群馬県指定史跡に指定された〔。その後1991年平成3年)・1992年(平成4年)には墳丘東側の周堀の調査がなされた。2000年(平成12年)に新たに国の史跡新田荘遺跡」が定められるにあたり、古墳域はその史跡範囲に包含され、県史跡の指定は解除されている〔円福寺茶臼山古墳 (太田市ホームページ)。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「別所茶臼山古墳」の詳細全文を読む



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