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写真レンズ : ウィキペディア日本語版
写真レンズ[しゃしんれんず]

写真レンズ(しゃしんレンズ)とは、写真撮影に用いるレンズである。複数のレンズを鏡胴に組み込んだもので、カメラに取りつけて使う。写真用レンズともいうが、通常は単にレンズと呼ばれることが多い。
== 概要 ==
写真レンズには、多くの場合絞り焦点調節(ピント合わせ)機構が組み込まれている。レンズのスペックは口径比(F値)と焦点距離で表される。F値が小さいほど明るく、他の条件が同じなら速いシャッター速度で撮影できるレンズである。焦点距離によって標準レンズ、広角レンズ、望遠レンズなどに分類される。最近は焦点距離を変化させることのできるズームレンズも多い。
大判カメラ用レンズでは、そもそも焦点調節機構を持たないし(ティルトやアオリや蛇腹で、ピント調節すれば良い)、全ての機種において、レンズ内にシャッターが組み込まれている(レンズ内シャッター方式)。
カメラの歴史の初期には、1枚だけのレンズ(単玉レンズ)を用いていたこともあったが、その場合収差が大きく鮮鋭な像が得られず、比較的その影響を少なくするため口径を小さく(F値を大きく)すると、光量が少なくなって露出時間が長くなるという問題がある。このため複数枚のレンズを組み合わせて、より収差が少なく鮮鋭であり、かつ口径の大きなレンズを作る試みが長年続けられてきた。当初はレンズの焦点距離の固定された単焦点レンズであったが、後に焦点距離が可変のズームレンズも作られるようになってきた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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