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『冷たい方程式』(つめたいほうていしき、原題 ''The Cold Equations'')は、トム・ゴドウィンによって1954年に「アスタウンディング・サイエンスフィクション」に発表された短編SF小説である。SF小説史上もっとも注目に値する作品のひとつと見なされている〔詳細は『SFマガジン・ベスト1 冷たい方程式』(ハヤカワ文庫、1980年)巻末の伊藤典夫による解説を参照〕。 本作を表題作とする短編集も刊行されている。 == あらすじ == 惑星・ウォードンを調査していたグループの1つで、致死性の疫病が発生した。 ウォードンに血清を届ける小型宇宙船には、燃料も酸素も最小限しか積まれていない。発進後、パイロットは船内に隠れていた密航者を発見する。規則に従うならば、密航者はエアロックから真空の船外へ放棄しなければならない。しかし、ウォードンで調査の任に携わっている兄(疫病には罹患していない)に会うために密航したその18歳少女は、罰金程度で済むと思っていた。 パイロットは、燃料が最小限しか積まれていないためにこのままでは安全に着陸できないばかりでなく、血清を待つ6人の命までも死に至らしめることになることを少女に説明する。パイロットが少女の放棄を遅らせるために最善を尽くす間、彼女は両親とウォードンにいる兄へ手紙を書き、兄と無線で会話を交わす。無線が途切れた後、少女は自らエアロックの中へ入る。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「冷たい方程式」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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