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凍上(とうじょう、)とは、寒気によって土壌が凍結して氷の層が発生し、それが分厚くなる為に土壌が隆起する現象である。凍上による損害を凍上害(frost-action damage)と呼ぶ。 == 概要 == 凍上は大気の気温が氷点下の場合に、地面の下で氷が形成された結果として起こる現象である。 土中の氷は、凍結面から出来始めて、熱が失われる方向(即ち地面に向かって鉛直上方)へ成長する。氷が成長するためには水が供給され続ける事が必要で、また成長していく氷はその上に被さっている土壌により上から押さえられ、その押さえる力が氷に荷重を与えるため、氷が鉛直上方へ成長する事が妨げられて横へ広がり、それによりレンズ型の氷が土中に形成される事になる(これを「アイスレンズ」と呼ぶ)。それでもなお、一つあるいは複数のアイスレンズが土中に出来れば、それは上に乗っている土の層を持ち上げるに十分な力を持っており、時には30cm以上持ち上げる事もある。故に凍上が起こった土の中には、無数のアイスレンズが地面に平行に入っていることが確認される。土中の水分が凍れば常に凍上が起きるのではなく、氷晶分離凍結と呼ばれる凍り方によって、土を含まない純粋な氷としてアイスレンズが形成されるものでないと、凍上は発生しない。 アイスレンズへ水を供給する側の土の土質は、毛細管現象を起こす事が出来る多孔質の土質でなければならないが、毛細管現象の連続性が損なわれるほどの多孔質であってはならない。そのような土壌は「凍上性」の土と呼ばれる。毛細管現象によって下から上がってくる水が、凍結面の所で凍結する事が続く事によりアイスレンズが成長していく。 〔 〕 場所により凍上の程度が違うと、舗装にひび割れを生じさせたり〔 〕、建物の基礎を破損させたりする〔 〕。また、凍上が見られるのは土壌のみにとどまらず、アスファルトやコンクリート、生物においてでも起こるとされている。 霜柱は凍結期の初期、まだ凍結面が土中深くへ達していない時期に起こるもので、本質的には凍上と同じ現象である。この時期は凍結面がさほど深くないため、凍上として持ち上げられる土層がないというだけの違いである〔 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「凍上」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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