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永久凍土[えいきゅうとうど]
永久凍土(えいきゅうとうど)とは少なくとも2冬とその間の1夏を含めた期間より長い間連続して凍結した状態の土壌を指す。英語では、permafrost と表記するが、permanently frozen groundの省略語で1945年に ''S. W. MULLER''〔Muller, S W. PERMAFROST OR PERMANENTLY FROZEN GROUND AND RELATED ENGINEERING PROBLEMS US Geol. Surv. Spec. Rept., Strategic Eng. Study No. 62, 2 nd, 231 pp.〕によって使われた〔木下誠一、永久凍土調査 地学雑誌 Vol.85 (1976) No.1 P10-27〕。 == 解説 == 永久凍土は北半球の大陸の約20%に広がっている〔『北極圏のサイエンス』(赤祖父俊一著、誠文堂新光社)p.18〕。永久凍土の厚さは数百m(アラスカの Prudhoe Bay では650m〔)にも及ぶこともある。永久凍土の上部には夏の間融けている活動層があり、ポドゾルという酸性の土壌となり、タイガや草原となっている。活動層の厚さは年や場所によって変化するが、典型的なものでは0.6-4mの厚さである。 日本では、富士山頂上付近〔藤井理行、樋口敬二、富土山の永久凍土 雪氷 Vol.34 (1972) No.4 P173-186〕および大雪山頂上付近〔岩花剛ほか、大雪山系における永久凍土観測 -2005~2010年- 雪氷研究大会(2011.長岡)セッションID:C3-1〕、北アルプスの立山〔福井幸太郎、岩田修二、立山, 内蔵助カールでの永久凍土の発見 雪氷 Vol.62 (2000) No.1 P23-28〕などに永久凍土が確認され、槍ヶ岳・穂高連峰の大キレットカール内に存在している可能性が高いと報告されている〔青山雅史、気温・地温観測結果からみた飛騨山脈槍・穂高連峰における山岳永久凍土の分布状況 地理学評論 Series A Vol.84 (2011) No.1 p.44-60〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「永久凍土」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Permafrost 」があります。
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