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出津教会堂(しつきょうかいどう)は、長崎県長崎市西出津町にあるキリスト教(カトリック教会)の教会堂(聖堂)である。国の重要文化財に指定されており〔平成23年11月29日文部科学省告示第160号(参照:出津教会堂 文化遺産データベース 文化庁、出津教会堂 長崎県の文化財 長崎県学芸文化課)〕、ユネスコの世界遺産(文化遺産)暫定リストへ掲載が決まった「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を構成する教会の一つである〔出津教会堂と関連遺跡 長崎の教会群とキリスト教関連遺産 長崎県世界遺産登録推進室〕。正式名称はカトリック出津教会で、出津教会とも呼ばれている。 == 概要 == 1882年(明治15年)、出津地区(旧西彼杵郡外海町)において主任司祭を務めていたマルク・マリー・ド・ロ神父の設計により建設された。その後信徒数の増加等により2度の増築(いずれもド・ロ神父の設計による)を経て1909年(明治42年)にほぼ現在の姿が完成した。 教会堂は角力灘(五島灘)に面する風の強い当地の気象に対応して、レンガ造瓦葺き平屋建て(外壁は白漆喰を使用)の低い屋根を持つ建物となっている。 尾根上を整地した敷地に、ほぼ西を正面として建つ。桁行(奥行)36.3メートル、梁間(間口)10.9メートル、長方形平面の三廊式教会堂で、屋根は切妻造平入り、桟瓦葺きとする。煉瓦造であるが、外壁や内部天井は漆喰塗仕上げとする。西側正面入口は中央に大アーチ、両脇に小アーチの開口部を設け、要所に安山岩の切石を貼る。正面入口屋根上には身廊と同じ幅の、方形平面の鐘楼が立ち上がり、反対側の東面屋根上にも小塔がある。鐘楼の頂上には聖母マリア像、小塔の頂上には十字架をそれぞれ飾る。側面には切妻屋根の入口が各2か所突出する。〔「新指定の文化財」『月刊文化財』579号、第一法規、2011〕 1972年(昭和47年)2月4日、長崎県の有形文化財に指定。1996年(平成8年)から翌年11月にかけて約1億6千万円(約1億円を信徒の献金、残りを県及び外海町の助成金で賄った)を投じ大規模な修復が行われた。 2007年(平成19年)1月、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の一つとして世界遺産暫定リストに追加掲載が決まった。 2011年(平成23年)11月29日、国の重要文化財に指定された。教会堂とともに土地2187.0平方メートルも重要文化財に指定され、石造擁壁が附(つけたり)指定となっている〔。 2014年(平成24年)10月から、拝観には事前予約が必要となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「出津教会堂」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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