翻訳と辞書 |
出芽[しゅつが]
出芽(しゅつが, Budding)とは、生物が数を増やす方法の一つで、親の体のある部分から、子の体ができて、それが次第に大きくなって独立するやり方。植物の芽が伸びる様子に似ていることからその名がある。無性生殖の一つである。 ==動物の場合== 動物の出芽で有名なのは、淡水産の刺胞動物であるヒドラで、イソギンチャクを細長くして、触手を少なくしたような動物である。ヒドラでは、胴体の側面にふくらみができ、それが伸びるにつれて先端の周りに触手ができ、親より一回り小さなものになったとき、子の根元から切り離されて独立する。同じようなやり方は、ミズクラゲなどのポリプでも見られる。 出芽してもそのまま繋がっていれば、群体になる。サンゴ、コケムシ、群体ボヤなどは、出芽した個体が繋がったまま数を増やしてできあがる。サンゴの場合、分裂で増えるものと出芽で増えるものがある。群体の骨格表面を見ると、個々の個体の骨格が、まるで花のような模様で見られるが、分裂で増えるものの場合、個々の個体の大きさは二倍以内で、ときおり横長になった分裂途中のものが見つかる。出芽で増えるものの場合、時々極端に小さな個体の跡があるかわりに、特に大きいものは見あたらないので区別がつく。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「出芽」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|