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刀工(とうこう)は、刀剣、特に日本刀を作る職人のことである。鍛冶の技術を用いる事から、鍛人(かぬち)、鍛師(かなち)、刀鍛冶(かたなかじ)、刀匠(とうしょう)、刀師(かたなし)などとも呼ばれる。 刀剣を製造することを鍛刀(たんとう)といい、鍛刀される場所・地域を鍛刀地(たんとうち)という。 また、鍛刀地および鍛刀技術や特徴を同じくするものを刀派(とうは)、流派(りゅうは)、刀工群(とうこうぐん)、刀工集団(とうこうしゅうだん)と呼ぶ。〔松枝達文『岡山県大百科事典』山陽新聞社(昭和55年)〕〔得能一男『日本刀事典』光芸出版(平成15年)〕〔歴史群像編集部『図解日本刀事典』学習研究社(2006年)〕〔刀工群・刀工集団は同一鍛刀地の刀工を指し、刀派・流派はそれに加えて同一鍛刀地の刀工の技術・特徴も含む呼び方である。〕 == 鍛刀 == 日本刀を作るには数段階あり、それぞれの段階の職人がいる。 #鉱山師 - 鉱物を掘り出す #鉄穴師(かんなじ) - 砂鉄を採集し砂と分ける #タタラ師 - たたら吹きの一種たたら製鉄し砂鉄を溶かす #山子 - 炉の火のための炭を焼く #刀鍛冶 - 鉄を製品に加工する(ここでは、鉄の塊を鍛造し日本刀にする) #彫師 - 刀に梵字や装飾図を彫る〔簡単な梵字などは刀鍛冶が行う場合も多いが、特に彫刻が装飾化した江戸時代以降の刀で、明らかに上手なものは専門の彫師の手によるものであることが多い。これの代表的な例が、越前康継製作の刀剣であり、康継の彫りある刀剣の殆どは記内一門によるものである。しかし、刀鍛冶に比べて身分が低かったのか、刀の銘に誰が彫ったかなどの銘が記されていることは少ない。江戸時代以降の刀工で自身の刀に彫刻を施す者は少なく、専門の彫師より上手くないことが多い。ただ、例外があって江戸時代の刀工でも埋忠明寿、堀川国広、長曽祢虎徹、一竿子忠綱、栗原信秀、月山貞一などは極めて上手い彫刻を自身の刀に施す。また、彫師は所有者の好みなどで元々彫刻の無い刀に後彫りすることもある。〕 #鞘師 - 刀にあわせて、鞘を作る #研師 - できあがった刀を研ぐ 広義には上記全てが刀工とも言えるが、本項では主に刀鍛冶(職人以外を含む)について述べる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「刀工」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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