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レチノイン酸症候群[れちのいんさんしょうこうぐん] レチノイン酸症候群(、RAS)は急性前骨髄球性白血病(APML)の治療後に見られる、時に致死的な合併症である。当初はトレチノイン(all-''trans'' レチノイン酸、ATRA)誘発性であると考えられていたが、その後三酸化二ヒ素を用いたAPML治療でも発現が認められ、更にトレチノインを他の疾患の治療に用いた場合には認められない事が明らかとなった。これらの事実等から、RASは悪性前骨髄球依存性に発現すると思われる。その為、このAPML治療の合併症の「レチノイン酸症候群」との呼称は分化症候群()に変更されつつある。 ==症候== 本症候群の特徴は、呼吸困難、発熱、体重増加、低血圧、肺の浸潤である。デキサメタゾンが有効であり、重症例では治療薬投与が延期される。しばしば白血球数増加が観察されるが、必須ではない。 RAS改善後は、化学療法を再開出来る。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「レチノイン酸症候群」の詳細全文を読む
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