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分散ファイルシステム (distributed file system) またはネットワークファイルシステム (network file system) とは、複数のホストがコンピュータネットワークを経由して共有しつつファイルにアクセスすることを可能にするファイルシステムである〔Silberschatz, Galvin (1994). ''Operating System concepts'', chapter 17 ''Distributed file systems''. Addison-Wesley Publishing Company. ISBN 0-201-59292-4.〕。複数のマシン上で複数のユーザーがファイルやストレージ資源を共有できるようにする。 クライアントノードはファイルシステムを構成している二次記憶装置に直接アクセスことはできないが、通信プロトコルを使ってネットワーク経由でやり取りする。その通信プロトコルがどう設計されているかにもよるが、アクセスリストまたはケーパビリティに基づいてクライアントとサーバの双方でファイルシステムへのアクセスを制限することも可能である。 これに対してでは、全ノードがファイルシステムを構成しているストレージ全体に一様に直接アクセスできる。その場合、アクセス制御はクライアント側の責任となる。 分散ファイルシステムには一般に、透過的レプリケーションとフォールトトレラント性に関する機能がある。すなわち、ファイルシステムを構成するノード群の一部がオフラインになっても、データを失うことなくシステムとして機能し続ける。 分散ファイルシステムと分散データストアの違いはあいまいだが、DFS は一般にLANでの利用に特化していることが多い。 == 歴史と具体例 == このようなファイルサーバは1970年代に開発された。1976年、DECが DECnet Phase II の一部である Data Access Protocol 実装として File Access Listener (FAL) を開発したのが、世界初の広く使われたネットワークファイルシステムとなった。1985年、サン・マイクロシステムズが世界初の広く使われる Internet Protocol ベースのネットワークファイルシステムとなる Network File System (NFS) を開発した。他のネットワークファイルシステムとしては、Andrew File System (AFS) や Apple Filing Protocol (AFP)、NetWare Core Protocol (NCP)、Server Message Block (SMB)がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「分散ファイルシステム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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