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孤立語[こりつご]
孤立語(こりつご、)とは、形態的類型論における古典的な類型の1つで、接辞などの形態論的手段を全く用いず、1語が1形態素に対応する言語である〔〔。
==特徴==
例(1)を見ると、時制や格・数などによって語の形が変わっていないことが分かる。例えば「私は」も「私の」も、単語の形は両方とも であり、意味の違いは語順によって表されている。このように、孤立語に分類される言語は接辞の付加やその他の手段による語形変化の体系を持たず、総合的言語において一般に語形変化で示されるさまざまな文法範疇が、文脈・語順・接置詞などによって表現される。 孤立語という分類は、アウグスト・シュライヒャーが提案した言語の3類型(孤立語・膠着語・屈折語)にもとづいているが、この分類はその後エドワード・サピアが提案した、総合の指標・融合の指標という2つの指標によって捉えなおされている。このうち総合の指標とは1語を構成する形態素の数にもとづく指標で、この点からは孤立語とは総合の指標が極端に低い言語として定義できる。 孤立語に分類されるのは、シナ・チベット語族の中国語(特に古典中国語)、チベット語、ビルマ語などや、マレー語をのぞく東南アジア大陸部の言語(ベトナム語、ラオス語、タイ語など)、およびクメール語、サモア語などである。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「孤立語」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Isolating language 」があります。
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