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分枝アミノ酸 : ウィキペディア日本語版
分枝鎖アミノ酸[ぶんしさあみのさん, ぶんえだくさりあみのさん]

分岐鎖アミノ酸(branched-chain amino acids、BCAA)とは、分岐(任意の炭素原子に2以上の別の炭素眼原子が結合)のある脂肪族側鎖を有するアミノ酸である。タンパク質を構成するアミノ酸では、ロイシンイソロイシンおよびバリンの3種の分岐鎖アミノ酸がある。
先述の3種の分岐鎖アミノ酸はヒトでは必須アミノ酸であり、筋タンパク質中の必須アミノ酸の35%を占め、哺乳類にとって必要とされるアミノ酸の40%を占める。分岐鎖アミノ酸は臨床では、火傷の治療や、肝性脳症の治療に用いられている。
== 分解 ==
分岐鎖アミノ酸の分解には分岐鎖α-ケト酸デヒドロゲナーゼ複合体(BCKDH)が関与している。この複合体が欠損すると、分岐鎖アミノ酸およびその毒性副産物が血液尿に蓄積し、メープルシロップ尿症が発症する。関与する酵素は分枝鎖アミノトランスフェラーゼ3-メチル-2-オキソブタン酸デヒドロゲナーゼ (2-メチルプロパノイル基転移)である。BCKDH複合体によって分枝鎖アミノ酸はアシルCoA誘導体に変換され、これは続いてアセチルCoAもしくはスクシニルCoAとなり、最終的にクエン酸回路に組み込まれる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「分枝鎖アミノ酸」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Branched-chain amino acid 」があります。



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