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分極率(ぶんきょくりつ、polarizability)とは、原子や分子の電子雲などがもつ電荷分布の相対的な偏りを表す物理量である。電荷分布は近くに存在するイオンや双極子の存在などによって引き起こされる外部電場によって歪められる。この歪められた電荷分布の通常の状態からの偏差が分極率である。 == 古典論 == 分極率は電場とこの電場により誘起された原子、分子の誘起双極子モーメントの比として定義される。 : 分極率は、SI単位系ではC·m2·V-1 = A2·s4·kg-1の次元をもつが、しばしばcm3またはÅ3 = 10-24 cm3の次元をもつ分極率体積によってあらわされる。 : ここでは真空の誘電率である。 個々の粒子(分子)の分極率はミクロな量であり、マクロな量である媒質の平均電気感受率との間にはクラウジウス・モソッティの関係で結びついている。 上記で定義された分極率はスカラー量であることに注意したい。これは、加えられた電場と平行な分極成分のみが誘起されることを暗に意味している。例えば、方向の電場は双極子モーメントの成分のみを誘起する。しかしながら、方向の電場が双極子モーメントの成分、成分を誘起する場合もある。このような場合、は与えられた座標系に関する2階のテンソル、33の行列であらわされる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「分極率」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Polarizability 」があります。 スポンサード リンク
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