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分離式ギアボックス : ウィキペディア日本語版
分離式ギアボックス[ぶんりしきぎあぼっくす]

分離式ギアボックス(ぶんりしきギアボックス、Pre-unit constructionまたはseparate construction)とは、オートバイトランスミッションの形態の一つで、エンジンから独立したギアボックスを持つものを指す。
== 概要 ==
分離式ギアボックスではエンジンを潤滑するエンジンオイルとは別に、ギアボックスの潤滑専用のギアオイルによって内部の潤滑が行われる。エンジンと分離式ギアボックスの間の一次伝達にはプライマリーチェーンと呼ばれるチェーンドライブが用いられるのが一般的である。また、ほとんどの場合でエンジンとギアボックスは互いに隣接してフレームに配置される。モト・グッツィなどの縦置きエンジン搭載車両に用いられるギアボックスは潤滑系などが分離しているが、分離式ギアボックスに分類されない場合が多い。
分離式ギアボックスの内蔵式ギアボックスに対する優位点は、トランスミッションが破損した場合にエンジン全体を降ろすことなくギアボックスのみの交換や分解が可能であることや、一次伝達系の接続部を改造するだけで別の車種のギアボックスが流用できることであった。
しかし一方で、分離式ギアボックスはプライマリーチェーンに頻繁な潤滑油の注油が必要となり、スプロケットやチェーンの定期的な交換や張り調整も必要であった。プライマリーチェーンが緩んだ場合には変速や加減速の際に車体に大きなショックが伝わる要因ともなった。また、その過渡期には分離式ギアボックスをベースにエンジンとギアボックスをチェーンドライブではなくギア駆動としたものも登場したが、内蔵式ギアボックスの普及により早期に廃れた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「分離式ギアボックス」の詳細全文を読む



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