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利生塔 : ウィキペディア日本語版
安国寺利生塔[あんこくじ]

安国寺(あんこくじ)と利生塔(りしょうとう)は、南北朝時代足利尊氏直義兄弟が、北海道沖縄を除く日本各地に設けた寺院仏塔
== 概要 ==
臨済宗夢窓疎石の勧めにより、後醍醐天皇以下の戦没者の菩提を弔うため、聖武天皇が国ごとに国分寺を建立したように、国ごとに1寺1塔を建てる計画を立てた。
1345年興国6年、貞和元年)に、北朝光厳院院旨を得て、寺を安国、塔の名を利生と称した。
1338年延元3年、暦応元年)に、和泉久米田寺を始めとし、以後、南北朝時代中期にはほとんど完成した。
安国寺と利生塔は新しく造営されたものもあるが、既存の寺院を修理してこれにあてた国もある。安国寺による禅宗(特に臨済宗)の地方への波及、また、利生塔による禅宗以外の宗派の統制など、文化的、政治的意義が大きかった。しかし、室町幕府の没落と共に、安国寺と利生塔も衰退した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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