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制帽 : ウィキペディア日本語版
制帽[せいぼう]
制帽(せいぼう)は帽子の定義の一つであり、軍人軍服警察官消防士準軍事組織構成員・駅員船員航空機パイロット警備員などの制服学生学生服スポーツ選手のユニフォームなど、ある一定の集団や組織の所属者が着ることを目的に規定された制服の一部として、被ることが制式化された帽子を示す。旧日本軍や自衛隊などで正帽と呼ばれるものは制帽の一種。
== 定義 ==
厳密には訓令・服制規則などにより制服の一部として着用が定められた帽子全てを制帽と呼ぶ。制帽という形の帽子はない。そのため、同じ集団内でも用途に応じてさまざまな形の帽子が制帽として定められることが多く、男性と女性で制帽のデザインが異なる場合も多い。鉄帽や安全帽などのヘルメットなども訓令などにより着用が定められたものなら制帽であると考えることができる。
逆に、例えその集団の制服の意匠に限りなく同一にデザインされた帽子や、その集団の部署単位や個々人レベルが作業の必要に応じて用意し、服務中に被っている帽子だったとしても、制式として規定されていない帽子は制帽には該当しないことにもなる。日本の自衛隊で各駐屯地や部隊単位で独自に製造販売され、様々な場で隊員たちがよく被るアポロキャップ(野球帽)型の部隊識別帽などが、このような制帽ではない帽子に該当する。また、現在はアメリカ軍の制帽として規定されているブーニーハット:en:Boonie_hat)も、元々はベトナム戦争期に戦地での必要性から兵士が個々人で用意して被った私物の帽子が起源である。
なお、日本ではごく一般的には制帽と言って連想される帽子としては、軍人警察官などが被る官帽や、男子学生が被る学生帽などが挙げられる場合もあり、これらの帽子がそのまま制帽と呼称される場合もある。
また、制帽に付けられる記章(徽章)は帽章と称される。これは服制でデザインや材質、大きさなどが厳密に定められていることが多いが、時には記章類が一切付かない制帽も存在する。その他、特に戦闘帽や作業帽では現場レベルの判断で部隊章や階級章などが規程を無視して取り付けられ、黙認される例も多い(アポロキャップなどの場合は、帽章に相当するマークや模様が最初から刺繍もしくはプリントされていることも多々ある)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「制帽」の詳細全文を読む



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