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前件否定(ぜんけんひてい、)は、誤謬の一種であり、次のような推論の論証形式に関する誤謬である。 : もし ''P'' ならば、''Q'' である。 : ''P'' ではない。 : 従って、''Q'' ではない。 この形式の主張は妥当ではない。この形式の論証はたとえ前提が真であっても、結論を導く推論過程に瑕疵がある。「前件否定」という名称は、「前件」すなわち論証の前提部分(もし - ならば)を否定する形式であることに由来している。 ==具体例== ===間違いの例=== この論証形式が妥当でないことを示すには、真であるような前提から明らかに偽であるような結論が導かれる例を挙げればよい。例えば、次のようになる。 :もしエリザベス2世がアメリカ合衆国市民なら、彼女は人間である。 :エリザベス2世はアメリカ合衆国市民ではない。 :従って、エリザベス2世は人間ではない。 他の例として :生物は皆、水がなければ生きられない。従って水があれば生きられる。 :新宿駅は日本の山手線にある、大阪駅は山手線には存在しない。従って大阪駅は日本の駅ではない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「前件否定」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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