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前意識[ぜんいしき]
前意識 (ぜんいしき,ドイツ語:Vorbewusste) は、フロイトの精神分析に由来する深層心理学の概念で、通常は意識に昇らないが、努力すれば意識化できる記憶等が、貯蔵されていると考えられる無意識の領域である。 == 概説 ==
無意識の領域に存在すると考えられる記憶や感情、構造は、通常、意識に昇ることはない。それ故にこそ、それらの記憶や構造は、「無意識である(気づいていない,unconscious)」と言われる。 しかし、確かに知っていると思えるが、具体的にどういうことであったのか思い出せない記憶とか、知識などは存在する。思い出そうとする努力を通じて、そのような記憶や知識が意識に甦り、思い出されるという経験も多数ある。 あるいは、まったく忘れ去っていた、またはそんな経験などしたこともないと思っていたことが、思いがけない何かのきっかけで記憶に甦り、思い出すと言うようなこともしばしばある。 無意識(Unbewusste)の領域にあったと考えられるが、何らかの努力や契機において意識に昇るような記憶や知識、感情等は、「意識の領域」と「無意識の領域」の両方の領域に存在することになる。そこで、このような「心の領域」の特定部分を、「前意識の領域」と称し、略して、前意識(Vorbewusste)と呼ぶ。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「前意識」の詳細全文を読む
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