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前駆細胞[ぜんくさいぼう]
前駆細胞(ぜんくさいぼう、英:progenitor cell)は幹細胞から発生し体を構成する最終分化細胞へと分化することのできる細胞。幹細胞は前駆細胞を経て最終分化細胞へと分化するため、前駆細胞を幹細胞と最終分化細胞の中間に位置する細胞と捉えることができる。 前駆細胞の明確な定義については統一した見解を得られておらず、前駆細胞と分化能に制限のある成体幹細胞を同一のものとして扱うこともある。また、胚性幹細胞のような多能性を持ち自己複製に制限のない幹細胞と比べると、多くの成体幹細胞は前駆細胞とみなすべきだとする議論がある〔Seaberg, R. M.; Van Der Kooy, D. (2003). "Stem and progenitor cells: The premature desertion of rigorous definitions ". ''Trends in Neurosciences'' 26 (3): 125–131. . PMID 12591214〕。 ==特徴== 前駆細胞の殆どはオリゴポテント()として扱われる。すなわち、前駆細胞の分化能は大きく限られており、この点で幹細胞と区別される。しかし前駆細胞が幹細胞から最終分化細胞へと至る過程で現れることから、前駆細胞を分化中の幹細胞として捉えることができる。前駆細胞の分化能は元となる幹細胞や発生した部位に依存する。また幹細胞との大きな違いとして、自己複製能も限られている〔Irving L. Weissman, David J. Anderson, and Fred Gage. "STEM AND PROGENITOR CELLS: Origins, Phenotypes, Lineage Commitments, and Transdifferentiations ". (2001). ''Annu. Rev. Cell Dev. Biol.'' Vol. 17: 387-403. 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「前駆細胞」の詳細全文を読む
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