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創作版画[そうさくはんが] 創作版画(そうさくはんが)は、複製を目的とせず、版画独特の手法を創作表現の方法として活かした版画。1人の人間が彫りや摺りを行って創作される木版画のみを指すこともある〔恩地邦郎『抽象の表情 - 恩地孝四郎版画芸術論集』 阿部出版、1992年、153頁〕。明治末期から大正期にかけて沸き起こった創作版画のムーブメントを創作版画運動と言う。 == 概要 == 木版画は複製の有効な手段として広く普及し、江戸時代中期以降の錦絵(浮世絵)はその大衆性や日常性から大きなジャンルを形成した。錦絵は絵師・彫師・摺師の協業によって制作されたが、明治末期には複製の手段ばかりがクローズアップされ、木版画の創作的性格が薄められたため、その工業作品的な立場を反省し、非実用性や美術性を前面に押し出した。創作版画は基本的には下絵の作成・彫り・摺りのすべてをひとりの人間が行い(自画自刻自摺)、錦絵に由来する分業体制で制作されたものは新版画として区別された〔『日本の近代美術12 近代の版画』 50-51頁〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「創作版画」の詳細全文を読む
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