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創元ゲームブック・コンテスト(そうげんゲームブック・コンテスト)は、1986年から1989年にかけて東京創元社が主催したゲームブックの公募新人文学賞である。 当時ブームであったゲームブックの新人作家の発掘を目的として3回開催された。しかし、ブームの沈静化後の急激なゲームブック市場の縮小により、第3回の審査結果発表は行われなかった。審査結果発表と選評は創元推理文庫のゲームブックレーベル、スーパーアドベンチャーゲームに挿入された小冊子「アドベンチャラーズ・イン」に掲載された。受賞作の大半はスーパーアドベンチャーゲームレーベルから刊行された。 == 第1回 == 「アドベンチャラーズ・イン」3号(1986年10月)で募集、SPECIAL(1987年4月)で審査結果発表。応募総数119作。 *入賞 *該当者無し *佳作 *茂木裕子『ベルゼブルの竜』 *伊藤武雄『紅蓮の騎士』 *武田誠、新『二人の勇者』 *宮原弥寿子『少年と鷲』 *努力賞 *光井栄次『戦士たちの秘剣』 募集発表から締切まで3か月という短期間にもかかわらず多数の作品が集まったが、急ごしらえで推敲もされていないような低品質の作品もいくつかあったという〔「アドベンチャラーズ・イン」13号〕。 項目数はどの作品も多めの傾向があり、最低でも300、平均でも500程度だった。中には当時世界最大だった『ネバーランドのリンゴ』の1000項目を越える1200や1400、果ては2200項目というものすらあった。また、『ドルアーガの塔』のルールをそのまま借用している作品が多く、問題視された〔「アドベンチャラーズ・イン」SPECIAL p.7〕。 コンテストの入賞条件は「そのままのかたちで出版可能であり、しかもオリジナリティに富んだ作品」であり、結局それを充たす作品はなかった。しかし、改良さえすれば優れた本になり得る4作品が佳作として選ばれ、そのうち2つは実際に出版された。また、作者が12歳という若さで最終選考まで残った『戦士たちの秘剣』には努力賞が贈られた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「創元ゲームブック・コンテスト」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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