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加賀市沖不審船事件 : ウィキペディア日本語版
加賀市沖不審船事件[かがしおきふしんせんじけん]
加賀市沖不審船事件(かがしおきふしんせんじけん)とは、1971年(昭和46年)7月31日夜に石川県加賀市で起きた北朝鮮不審船及び工作員侵入事件である。
== 概要 ==
同日夜、同市篠原新町の浜辺から沖を眺めていた地元住民が、定置網付近を通る不審船らしき船を見つけ、警察に通報。間もなく現場に警察が到着し、地元住民と動向を見守った。
不審船は少しずつ浜辺に接近し、やがて着岸した。間もなく工作員らしき2名の人影が降り立ち、辺りを詮索するようにしながら警察や地元住民の近くに接近してくる。ここで警察が初めて声をあげ、侵入を気づかれた工作員は慌てて船に戻って逃亡していくが、地元住民との協力で1人は逮捕した。残る1人は船に戻ったが、侵入時とはかけ離れた速さで船は沖に向かっていく。これは更に沖合にとどまっていた母船からロープが装着されていた為だった。
逮捕された北朝鮮の工作員は「航行に迷った末の不時着」と供述したが、所持品の中から毒薬入りの瓶と乱数表などが見つかり押収されている。
一方、船を引き戻した母船は陸地に向かってサーチライトを照らした。その明るさに銃撃される危険性を感じた人々は一斉にテトラポット民家の陰に隠れた。しかし母船は間もなくサーチライトを消すと暴走族の発するような轟音を出して沖に消えて行った。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「加賀市沖不審船事件」の詳細全文を読む



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