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加越トンネル : ウィキペディア日本語版
加越トンネル[かえつとんねる]

加越トンネル(かえつトンネル)は北陸新幹線新高岡駅 - 金沢駅間に建設中だったトンネルである。ルート変更により営業に使用されることなく放棄された。
== 経緯 ==
1989年平成元年)1月17日の整備新幹線本格着工の決定に伴い、同年8月2日に難工事先行工事として着工した。このときの新幹線のルートは、高岡駅を経由して金沢へ向かうものであった。
しかし、この区間を経営する西日本旅客鉄道(JR西日本)は、北陸新幹線の開業後、並行在来線北陸本線のうち、津幡 - 高岡間、魚津 - 糸魚川間の経営分離を求めていた。北陸新幹線が開業するとJRから経営分離されることになる並行在来線の沿線からはこれに反発する声があり、地元の富山県では新幹線の建設促進と並行在来線問題を同時に解決できる方策を検討していた。
1991年(平成3年)6月14日に中沖豊富山県知事から運輸省に対してルート変更案の説明があった。これは富山県内で従来のルートより南側に線路を移し、高岡駅ではなく石動駅で在来線と接続するようにするものであった。これにより、経営分離の範囲を津幡 - 高岡間ではなく津幡 - 石動間にし、富山県内の区間の存続を確実にしようとする狙いがあった。同年10月13日に運輸省がルート変更案を了承し、12月19日に新しいルートでの建設予算が計上されることが決まった。またこの日に、既に加越トンネルの建設に投入された8.8億円は、富山県が負担することが決定された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「加越トンネル」の詳細全文を読む



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