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株式会社勁文社(けいぶんしゃ)は、かつて存在した日本の出版社である。「ケイブンシャの大百科シリーズ」「ケイブンシャ文庫」など表紙やカバー、またレーベル名では片仮名表記のケイブンシャをもっぱら使用していた。 1961年(昭和36年)に設立され、『原色怪獣怪人大百科』がベストセラーになるなど、 子供向け娯楽情報書籍に強かったが、2002年(平成14年)に倒産した〔『毎日新聞』 2002年4月23日報道〕。 == 概要 == 講談社の国民雑誌「キング」の編集長などを歴任した加納勲が、1960年(昭和35年)8月に創設〔倒産情報 : 出版業、ホテル経営 株式会社勁文社ほか1社 民事再生手続き開始を申請 〕。1961年(昭和36年)2月14日に法人化〔会社概要 | 勁文社 〕。創業時の勁文社は主にソノシートを専門に取り扱っていた。 1971年(昭和46年)12月、時の怪獣ブームの中で『原色怪獣怪人大百科』を刊行し、大ヒットを飛ばした。これはA3判の両面に印刷した用紙を八つ折りにし、それを数十枚函に収めた無綴じの書籍である。編集を担当したのは、のちにノンフィクションライターとなる佐野眞一と、特撮映画研究家となる竹内博。社の近くの連れ込み旅館にこもり、このヒット作を作り上げた。 その後、佐野は組合問題などから同社を退社する。『原色怪獣怪人大百科』は一般的な造本を採用、『全怪獣怪人大百科』と改題して年鑑形式の刊行を続け、いわゆる子供向けの文庫本「大百科シリーズ」として発展していった。この大百科シリーズは怪獣以外にも、プロ野球、アイドル、釣り、鉄道、自動車、ラジコン、昆虫、天体、特撮ヒーロー、アニメ、カンフー映画、心霊・ホラー、推理クイズなど、小学生くらいまでの男児が特に好みそうなジャンルを網羅しており、小学館(コロタン文庫)などの大手出版社が追随するほどの大ヒットシリーズとなった。1984年(昭和59年)にファミリーコンピュータのブームが到来してからは、ゲームソフトごとに特集を細分化させた「ファミリーコンピュータ・ゲーム必勝法シリーズ」も刊行開始。また、1970年代から1980年代にかけて雑誌、一般書、ノベルズ、成年対象の文庫本にも進出し、勁文社は中堅出版社としての地位を築き上げた。 特に怪獣・特撮関係の書類に関しては、当時の最新作のみならず旧作まで余すところなく紹介するという、マニアックな作りだった。また1990年(平成2年)には、大百科シリーズのノウハウを大人向けの書籍に生かした『全怪獣怪人』を上下巻で刊行している。さらに、1992年(平成4年)には大百科シリーズの別冊として特撮映画専門雑誌『ゴジラマガジン』を創刊した。 しかしその後、金融引き締め政策の余波を受け、経営に苦しんだ。ついには2002年(平成14年)4月19日、東京地方裁判所に民事再生手続開始申立を行い、倒産した〔。負債総額は、約26億円と報じられた〔。 勁文社は佐野の他にも、コラムニストの綱島理友、作家の馳星周などを輩出している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「勁文社」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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