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『動物運動論』(、、)とは、古代ギリシャの哲学者アリストテレスによって書かれた、動物・生物に関する研究書の1つ。彼の5冊ある動物学著作の中では、『動物誌』『動物部分論』に次ぐ第3書であり、動物の運動機能が、その原因・目的と共に考察される。 本書がアリストテレスが書いたものであるか、その真作性については議論がある〔『アリストテレス全集9』岩波書店 pp419-420〕。 == 構成 == 全11章から成る。 *第1章 - 動物の運動の原因・起源。運動の起源である「不動点」「静止点」としての関節。 *第2章 - 体内の「静止点」(関節)と外界の「支点」(地、空気、水)。船の例え。 *第3章 - 「第一動者」の性質。アトラスの神話。 *第4章 - 宇宙の「第一動者」は宇宙外に居て不動。地上の無生物の運動は生物体に由来。 *第5章 - 従属的な運動としての構造変化。生成と消滅。 *第6章 - 運動の目的。いかに霊魂が身体を動かすか。運動の終局目的。運動は思弁ではなく行動の領域。宇宙と生物体の比較。 *第7章 - 思弁と行動。思弁ではなく行為の推論による結論としての行動。自動機械と動物運動の比較。 *第8章 - 微小な身体的変化は意識に上らない。心身の機構。運動の連鎖が示す共通の中心。 *第9章 - 運動の起動因としての心臓。身体の左右相称性・同時運動性。感覚中枢・感覚共通起源としての霊魂気管である心臓。 *第10章 - 運動の形相因と質料因。運動に必要な身体的変化としての「内在的気息」の場所的運動。秩序ある共和国としての動物の身体。 *第11章 - 無意識的運動や不随意的運動。身体構造の理論的根拠y。非合理的運動は身体の状態に帰する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「動物運動論」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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