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匂える園[におえるその]
『匂える園』(におえるその)は、15世紀にムハンマド・イブン・ムハンマド・アル=ナフザウィ (Muhammad ibn Muhammad al-Nafzawi) によって書かれたアラビア語による性典、性愛文学作品である。正式な題名は、"官能の悦びの匂える園" (al-rawd al-'âtir fî nuzhati'l khâtir)。 == 解説 ==
本書には、魅力的な男女となるために必要な資質や、性交時のテクニック、性の健康に関する注意、性病の治療法などが解説されている。加えて、陰茎と膣に関する名称の一覧や夢判断(夢解釈)を解説する章が含まれており、動物の生殖行動についても簡単な説明がある。また、これらの解説の合間には、娯楽的な要素を持つストーリーが全体の流れを補うように挿入されている。イスラム圏における本書の評判は千夜一夜物語に匹敵するという。 1999年のジム・コルヴィルによる英語翻訳版の序文によると、『匂える園』がムハンマド・イブン・ムハンマド・アル=ナフザウィによって書かれた場所はチュニジアで、ハフス朝の君主アブー=ファーリス (Abu Faris Abd al-Aziz II) の命によって1410年から1434年ごろ編集された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「匂える園」の詳細全文を読む
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