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特異星〔『天文学辞典』改訂増補第2刷 地人書館 490P ISBN 4-8052-0393-5〕(peculiar star〔)は、少なくともその表面において、金属量の組成が他の恒星とかなり異なっている星である。 == 分類 == 化学特異星は、水素を燃料とする高温の主系列星で見られる。これらの高温の特異星は、スペクトルに基づき、A型金属線星 (Am, CP1) 、磁変星 (CP2) 、水銀・マンガン星 (HgMn, CP3) 、弱ヘリウム星 (He-weak, CP4) の4種類に分類することができる〔Preston, George. Annual Review of Astronomy and Astrophysics, vol 12, p 257, 1974 〕。 ;A型金属線星 :A型金属線星には、1価イオン化したカルシウムとスカンジウムの弱い線が見られるが、重元素が豊富に存在する。またゆっくりと自転しており、実効温度は7000Kから10000Kの間である。 ;磁変星 :磁変星は、強い磁場を持つのが特徴であり、ケイ素、クロム、ストロンチウム、ユウロピウム等の元素を多く含む。また通常ゆっくりと自転している。実効温度は8000Kから15000Kであるが、このような特異星の温度を計算することは大気の構造のせいで難しい。 ;水銀・マンガン星 :水銀・マンガン星も磁変星のカテゴリーに含まれるが、強い磁場は見られない。その名のとおり、1価イオン化した水銀とマンガンが多い。非常にゆっくりと自転している。実効温度は10000Kから15000Kである。 ;弱ヘリウム星 :弱ヘリウム星は、UVB色から推定されるよりも弱いヘリウム線を持つ。 また、スペクトル型がG以降の低温の星で特異なスペクトルを示す種類もあるが、このような恒星は多くの場合主系列星ではなく、通常「特異星」とは呼ばれない。低温の特異星の多くは核融合生成物が恒星の核から表面まで混合された結果である。これには、炭素星やS型星のほとんどが含まれる。他のものは連星系からの質量転移の結果であり、バリウム星やS型星の一部が例として挙げられる〔McClure, R. Journal of the Royal Astronomical Society of Canada, vol 79, pp. 277-293, Dec. 1985〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「特異星」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Peculiar star 」があります。 スポンサード リンク
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