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廻し(まわし)は相撲競技で用いられる用具である。相撲競技者の腰部を覆い、重心部となる腰や腹を固めて身を護り、更に力を出すために用いられる〔相撲道教本 135ページ 〕。ふんどしの一種。まわし、回し、相撲褌とも表記され、外国人競技者の間では「相撲ベルト」とも呼ばれている。 稽古廻しや幕下以下の力士、アマチュア競技者が締める廻しは雲斎木綿または帆布と呼ばれる硬い木綿布で出来ている。これは転倒時の怪我の防止と身体の保護や取組みでの技を掛けることを目的としている。 == 廻しの締め方 == 廻しは相撲にとっては欠かせない用具であるので調製は念入りに、丁寧な取り扱いを必要とされる。締め込む際は心身共に緊張させ、邪念、汚心を去り、清明、明朗の心境を以て締め込まなければならない〔相撲道教本 135ページ 〕。 着装の際には通常補助者を必要とし、以下の手順で着装する(アマチュア用木綿廻しの場合)。 *長さは6m(青年男子用)程度、幅45cm程度の帆布(消防のホース生地などに用いられる)を四つ折りにして、前部(前袋)は二つ折りで前端を押さえて陰部を覆い、八折りにして股間を跨ぎ、その後の腰回り部分(横褌)から再び四つ折りにして左回りに身体に3〜4回巻き付けて、最後に後端を八折りにして縦褌(たてみつ)に巻き付けて結ぶ。基本は前垂れ式の六尺褌の締め方に似ているが前垂れは畳んで横褌に挟み込み、わずかに覗かせるだけである。補助者は、後立褌の下に巻き終わりの先端を通して上に引っ張り上げる。着装者は腰を落とし締め上げる。ここを疎かにすると競技中に廻しが解けてしまう原因となる。ただし体に負担が掛かるほど締め上げる必要はない。解く時はその逆となる。 長さは自分のウエストの約7〜10倍の長さとされ〔一部の通販サイトでの表記に拠ると少年用で自身のウェストサイズの4倍+100cm、成年用で自身のウェストサイズの4倍+160cmが一応の目安との表記あり。〕、4.5m〜9m程度と個人の体型によって異なる。主に白色が多いが、一部では黒色や水色等がアマチュア相撲競技者の間で用いられている〔1990年代より日本大学相撲部は黒色、2000年代より埼玉栄高校はスクールカラーの橙色、報徳学園高校は同じくモスグリーンの廻しを大会出場時に使用。〕。大相撲に於ける廻しの色に関しては後述する。 着装時には下に何も着けないことが原則であるが、力士の場合は化粧廻しを締める際には下に六尺褌を締めているといわれる〔4関取の化粧廻し 〕。 廻しは確実に締め込まなければならない。「ゆるふん」は故意に相手を不利に陥れようとする狡猾なる手段として、相撲道に反する最も戒むべき行為であるとされている〔相撲道教本 135ページ 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「廻し」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mawashi 」があります。 スポンサード リンク
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