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北九州元漁協組合長射殺事件(きたきゅうしゅう もとぎょきょうくみあいちょう しゃさつじけん)とは、1998年(平成10年)2月18日に北九州市で発生した殺人事件。 ==事件の概況== 1998年2月18日午後7時ごろ、北九州市古船場町の路上〔暴力団工藤会の総裁逮捕 漁協元組合長射殺に関与の疑い 朝日新聞 2014年9月13日、9月14日閲覧〕で、元脇之浦漁業協同組合(現・北九州市漁業協同組合脇之浦地区)組合長の男性(1998年時70歳)を、何者かが拳銃を使って至近距離から発射、男性に4発を命中させた〔元漁協組合長射殺、工藤会総裁を殺人容疑で逮捕 読売新聞 2014年9月11日、9月14日閲覧〕。 その後、暴力団2代目工藤連合・草野一家(現在の工藤会)の当時の組長ら3人が殺人と銃刀法違反で逮捕・起訴され、そのうちの2名については2008年に最高裁判所で無期懲役と懲役20年の有罪判決が確定し、残りの1名については第1審で無罪を言い渡された。この第1審において、事件の背景を「港湾整備公共事業への利権介入を断られたことへの報復」と位置付け、「工藤連合の組織的関与が明白である」とみなされた〔福岡県警、工藤会トップを逮捕 16年前、元漁協組合長殺害関与の疑い 西日本新聞 2014年9月11日、9月14日閲覧〕。 更に2013年12月、前述の男性の実弟で、当時北九州市漁業組合長だった男性(当時70歳)も何者かによって銃殺された事件を受けて、未解決のままだった1998年の銃殺事件の捜査を強化する。その結果、1998年の事件で、工藤会の実質トップとされる総裁(2014年時67歳)が、その支配下にあった実行犯との共謀が関与され、実質的に重要な役割を果たしていれば、実行犯と同等の責任を問えるものとみなされる「共謀共同正犯」とされ、行方を追っていたが、2014年9月11日総裁が殺人と銃刀法違反で逮捕〔。 同時に、1998年の事件で当時若頭だった工藤会の№2とされる会長(2014年時58歳)に対しても逮捕状を取り、総裁共々逮捕する方針を固めるが、会長の自宅を捜索しても見つからなかったため、会長に対し警察庁は周辺県の警察に手配・捜査を呼び掛ける特別手配を交付。同9月13日に会長を逮捕した〔工藤会ナンバー2を逮捕 元漁協組合長の射殺容疑 佐賀新聞 2014年9月13日、9月14日閲覧〕。 なお、共犯者が公判中による公訴時効停止及び2010年の殺人罪の公訴時効撤廃〔より、工藤会の総裁と会長の公訴時効は成立していない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「北九州元漁協組合長射殺事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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