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北京金融街[ぺきんきんゆうがい]
北京金融街(, , , )は中華人民共和国北京市の都心西部の西城区にあるビジネスセンターで、中国国内外の大手金融機関や中国政府の金融関係の監督省庁が本拠を置く金融街。南北の大通りである金融大街と復興門北大街(西二環路の一部、かつての北京城壁の跡を走る)に沿った35の街区にビルが立ち並んでいる。北京を世界の金融・経済の中枢とすべく北京市政府が開発を進めている。 == 範囲と立地する企業・機関 ==
北京金融街の範囲は、南は復興門内大街、北は阜成門内大街、西は復興門北大街(西二環路)、東は太平橋大街に囲まれた地区で、胡同など北京城内の昔からの市街地があった地域を再開発して建設されている。北京市政府の計画により銀行、証券、保険などの金融機関の本社や北京支社が北京市街の西にあたるこの場所に集められており、しばしば中国のウォール街と呼ばれる。また中国の中央銀行である中国人民銀行(People's Bank of China, PBC/PBOC)、金融業を監督する中国銀行業監督管理委員会(China Banking Regulatory Commission, CBRC)、中国証券監督管理委員会(China Securities Regulatory Commission, CSRC)、中国保険監督管理委員会(China Insurance Regulatory Commission, CIRC)もこの金融街にある。そのほか、ビジネスマン向けのホテルやショッピングセンター、高級マンションなども揃う。復興門北大街沿いには順成公園という噴水や広場のある緑地公園が南北に続き、憩いの場となっている。 金融街には、中国人民銀行を含め1,000以上の内外の金融機関が集まる。中国銀行や中国工商銀行、中国建設銀行、中国人寿保険など中国を代表する金融機関の本社があるほか、UBS、カナダ・ロイヤル銀行、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカなど世界の金融大手も進出している。 この金融街では中国全体の金融資産の60%を取り扱い、一日のキャッシュフローは100億人民元以上に上る。また中国全体のローンの90%、保険料の65%を取り扱う、中国有数の金融・財政の中枢である。財産権を幅広く取引する北京産権交易所もこの金融街にある。ただし証券取引所は北京にはなく、香港証券取引所・上海証券取引所・深圳証券取引所で扱われている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「北京金融街」の詳細全文を読む
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