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匈奴(きょうど、)は、紀元前4世紀頃から5世紀にかけて中央ユーラシアに存在した遊牧民族および、それが中核になって興した遊牧国家(紀元前209年 - 93年)。モンゴル高原を中心とした中央ユーラシア東部に一大勢力を築いた。 == 名称 == ===語源=== 「匈奴」というのは彼らの自称した(もしくは他称された)民族名の音訳と考えられており〔音訳とする根拠は、各史書における表記の差異による。史書における表記には、恭奴(『漢書』匈奴伝)、凶奴(『蔡中郎集』黄鉞銘、『釈迦方志』巻上、『慈恩寺三蔵法師伝』、『三国史記』新羅紀)、兇奴(『大唐求法高僧伝』巻上)、胸奴(『塩鉄論』巻三十八)、降奴(『漢書』王莽伝)などがあり、類似の音を漢字で表記していることがわかる。〕、その語源については諸説ある。〔 *葷粥(くんいく)の古代音「ヒュエンツュク」からきているとする説〔林俊雄『スキタイと匈奴』講談社、2007年、182頁〕。 *「匈奴(Chiung-nu)」という名称はその始祖である「(Chiun-yü)」からきているとする説〔ユリウス・クラプロートが『史記』『漢書』匈奴列伝の「匈奴は夏后淳維の子孫である」という記述をもとに提唱。〕。ただし史記の説に従えば、四方に住む全ての異民族は夏の末裔となる、あくまで根拠の示されないお伽話であり信憑性はない〔『匈奴史稿』P117〕。 *「匈」「奴」ともに中国語における悪字で、匈は胸に通じ「匈匈」は喧騒・騒乱を意味する、奴も下に見た呼び方で、「匈奴」は騒乱を起こす連中の意、これを周・春秋戦国時代の北方民族の音写「葷粥」「胡貉」「昆夷」「玁狁」に当てたとする説〔『匈奴史稿』P121〕。 *匈奴という族名はそのトーテム獣の名称であり、匈奴のトーテム獣はノヨン・オール(ノインウラ)匈奴王侯墳出土の縫込刺繍毛織物に見られる豕形奇獣がそうではないかとする説〔。 また、中国の史書にでてくる「匈奴河水」という河川名が匈奴の語源なのか、匈奴が割拠していたからついた河川名なのかは不明である。〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「匈奴」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Xiongnu 」があります。 スポンサード リンク
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