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株式会社阿寒グランドホテル(あかんグランドホテル)は、北海道釧路市の旧阿寒町域に本社をおく旅館業を主力とした企業である。ホテルブランド名は「鶴雅」(つるが)で、グループを総称して「鶴雅グループ」と呼ぶ。阿寒グランドホテルは社名であると同時に、現在の主力ホテル「あかん遊久の里 鶴雅」(阿寒町阿寒湖温泉)の旧名である。 中・高級路線を主軸とした宿泊施設を展開している。創業地である阿寒湖温泉にテイストの異なる複数のホテル・旅館を展開。北見市旧常呂町域のサロマ湖畔、網走市の網走湖畔温泉、千歳市の支笏湖温泉、札幌市の定山渓温泉にも開設している。休業・廃業となった他社ホテル・旅館を買収、改装を積極的に行っている。 関連会社には鶴雅観光開発、旅行会社鶴雅トラベルサービス、十勝豆工房がある。阿寒湖温泉街ではパンの店Pan de Panを展開している。 == 展開する施設の概要 == ===阿寒湖温泉=== 阿寒湖温泉には、「あかん遊久の里鶴雅」「あかん湖鶴雅ウイングス」、女性をターゲットとした洋風ホテル「阿寒の森鶴雅リゾート花ゆう香」と、最上級クラスの個人向け和風旅館「あかん鶴雅別荘鄙の座」、ペットと泊まれるホテル「鶴雅レイク阿寒ロッジトゥラノ」を開設する。 旗艦館である「あかん遊久の里鶴雅」は、1955年5月開設の阿寒グランドホテル、更には前身の釧路駅前旅館「幾代」に端を発する。同館は、阿寒湖のアイヌコタンから徒歩1分の阿寒湖畔温泉街に立地する。アイヌ文化を紹介し、また触れることをテーマにしており、夕食にはユク(エゾシカ)の肉やポッチェイモなどのアイヌ料理をアレンジした料理を提供してきた。 1988年に「天河館」完成。 1995年に「別館」完成、この際にホテル名を現「鶴雅」へと改称した。 2006年にホテルインホテルの形をとるデザイナーズフロア「レラの館」を開設。一般客室とは画然と分けられておりアイヌ文様を取り入れたモダンな内装で高級感を増した。〔北海道内においてホテルインホテルの形式をとったホテルは、ホテル・旅館を経営する野口観光の夢窓庵(「想い出作りの宿飛天」。函館市湯の川温泉)や、札幌市のセンチュリーロイヤルホテルの「エクスクルーシブフロアBLANC」にも見られるもので、鶴雅グループではレラの館が最初の例となった。〕この形式は、2007年6月1日に網走グランドホテルを改装して開業した北天の丘あばしり湖鶴雅リゾートの低層棟2階「古の座」でも採用された。 その後も改装を繰り返していたが、隣地にあったホテルエメラルド(前身は1955年開設のホテル市川。〔なおホテル市川は1965年に釧路に「旅テル市川」として進出、1979年7月にはマンション兼ホテルとして新築も1983年9月27日に廃業し、後の釧路シーサイドホテルとなったが、これも2011年10月末で廃業となった。〕1980年12月にカラカミ観光の傘下となり、1997年4月18日に新館をオープンの際に改称)が、2011年に東日本大震災の影響で休業となり、阿寒グランドホテルがこれを買収。既存館と旧エメラルドをギャラリーブリッジで連結・改修する作業は急ピッチで行われ、2012年6月9日に「あかん湖鶴雅リゾートスパ 鶴雅ウィングス 鶴雅館(本館・レラの館・栞の館、仮称:日西館〔2012年5月時点でのパンフレット類には「西館」「東館」の名称が使われているが、のち公式ページなどで「鶴雅館」「飛翔館」としての名称が広く用いられるようになった。〕)・別館・飛翔館(仮称:東館)」として開業した。 のち、2014年4月1日には再び「あかん遊久の里鶴雅 本館・レラの館・栞の館・別館」と「あかん湖鶴雅ウイングス」(旧:飛翔館)にリブランドしている。 「花ゆう香」は、阿寒湖温泉最古の旅館である「山浦旅館」として1912年創業も2000年に経営危機に陥った「ホテル山浦」〔株式会社ホテル山浦は子会社として存続。〕を傘下とし、改装・改称して開業。エステ施設を設けるなど、主に女性をターゲットにしたホテルとして運営されている。 「鄙の座」は、廃業した「阿寒観光ホテル」〔旧三井観光開発グループで、グループ離脱後は地元業者が経営。〕を買収し、改装の上2004年12月25日に開業した、ハイクラス旅館である。全25室がスイート仕様ですべての客室に露天風呂が設置されている。客室露天風呂は源泉率100パーセント。大浴場は6階、7階に設置されている。北海道じゃらんの行った宿泊満足度調査において2006年度に第1位を獲得した。 「トゥラノ」は、2004年4月に開業も5年後の2009年に廃業したホテル「レイクスパたかだ」〔もともとはホテル市川の関連企業であった。〕を2010年10月に買収、改装の上2011年7月20日に開業したもので、ペットと一緒に泊まれるホテルである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「阿寒グランドホテル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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