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北川冬彦 : ウィキペディア日本語版
北川冬彦[きたがわ ふゆひこ]

北川 冬彦(きたがわ ふゆひこ、1900年明治33年)6月3日 - 1990年平成2年)4月12日北川冬彦 、デジタル版 日本人名大辞典+Plus〕)は日本の詩人であり、映画評論家としても活躍した。『悪夢』(地平社)などの小説作品もある〔南方徴用作家参考資料 〕。本名は田畔忠彦(たぐろ ただひこ)。〔1942年まで北川象一名義で活動していた〔櫻本富雄『空白と責任: 戦時下の詩人たち』p.243〕。
== 人物・来歴 ==
滋賀県に生まれながら、父親の仕事関係で満州で育った。〔北川冬彦 、歴史が眠る多磨霊園〕 東京帝国大学仏法科を卒業。〔1924年11月、安西冬衛らと詩誌「亜」を大連で創刊。現代詩、特に新散文詩を標榜し、1925年詩集「三半規管喪失」を出版し、横光利一に評価される。〔1928年詩雑誌「詩と詩論」創刊に参加し、1929年詩集「戦争」で脚光を浴びる。〔
詩を発表しながら、積極的に映画評論を書き続けた。伊藤大輔が代表する「韻文映画」に対して、「散文映画」を提唱し、その旗手として伊丹万作を高く評価した。シナリオ文学の独自性をも標榜した。北川が中心となって「シナリオ研究十人会」が結成され、機関誌として『シナリオ研究』が刊行され、萩原朔太郎がそこにシネポエムや『文学としてのシナリオ』なるエッセイを発表した〔ゆまに書房HP  、朔太郎著作一覧 「文学論」を検索すると本エッセイが載っている〕。
戦後、詩、映画ともに対してネオリアリズムを標榜し、第2次「時間」を主宰していた。〔晩年は立川市に住まいを構え、現代詩の改革を続けた。〔

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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