翻訳と辞書 |
北枕[きたまくら]
北枕(きたまくら)とは、頭を北へ、足を南へ向けて寝ることである。 == 由来 == 仏教の祖である釈迦が入滅の際、北の方角へ頭を置いて横になった“頭北面西”(ずほくめんさい)といわれることから来ている〔法華宗は「『涅槃経』に、お釈迦さまのご入滅された時、頭を北にして顔を西に向けておられた姿をされたと書かれていることによります。また部屋の都合で北枕にできない時は西枕でもよいとされています。」と説いている( 法華宗のページ )。〕。これは仏教が将来、北方で久住するという考えから“頭北”が生まれたものである。ただし、この説は北伝の大乗仏教のみで後代による解釈でしかない。 日本では釈迦の故事にちなみ、死を忌むことから、北枕は縁起が悪いこととされ、死者の極楽往生を願い遺体を安置する際のみ許されていた。 過去には中国でも北枕の風習があったと言われる。但し、それは仏教に根付くものではなく、食中毒などの急死の際に、北枕に寝かせることで生き返ることがあったためである。この中国思想における北枕の思想は古墳時代初期における日本の権力者の間にも伝わったと見られ、畿内・吉備・出雲における古墳被葬者に古代中国の宗教思想である「生者南面、死者北面」が流行したと考えられている〔都出比呂志著 『王陵の考古学』 岩波新書 2000年 ISBN 4-00-430676-0 pp.15 - 16〕。従って、中世とは異なり、受け入れられていた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「北枕」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|