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北極気団 : ウィキペディア日本語版
気団[きだん]
気団(きだん)とは、停滞性の高気圧により、気温湿度などの性質が水平方向に広い範囲にわたってほぼ一定になり、一つの塊と見なせるようになった状態をいう。1930年スウェーデン気象学者であるトール・ベルシェロンが定義し、分類を行った〔高橋ほか(1987):141ページ〕。

== 概要 ==
多くの気団は、季節の変化に伴って勢力と勢力圏を変える。気団の勢力変化や拡縮によって、それぞれの地域に特有の気候や気象現象が生み出される。広い海洋に発達する気団(など、1年中勢力を維持する気団もあるが、ごく一部に限られる。
気団の多くは高気圧であるが、熱帯収束帯(赤道低圧帯)にできる赤道気団は気圧の低い気団である。
停滞性高気圧は、主に赤道付近の低緯度と両極を取り巻く高緯度の地域で発生する。これらの地域は、水平方向の擾乱が少ないために均質な大気がまとまって存在しやすいため、気団を形成しやすい。
中緯度地域では、ジェット気流の流路付近を中心として大気擾乱が発生し、これが温帯低気圧を発生させて南北の大気を攪拌してしまう。さらに高気圧はジェット気流によって移動性となるため、大規模な気団は存在しない(地域的には、気団とみなせる高気圧圏が季節的に発生する)。
複数の気団が接触すると、前線が生成され、低気圧が発達することがある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「気団」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Air mass 」があります。



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