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鄭主[ていぬし]
鄭主 ( 1545年–1787年)はベトナムの後黎朝時代、名目上の皇帝を奉じたまま北部で政治の実権を握った鄭氏一族(東京鄭氏)の呼称。同時期、南部には事実上の独立国「広南国」を築いた阮主(広南阮氏)がおり、両者の200年近くの抗争を「鄭阮紛争」と呼ぶ。 飾り物の皇室を奉じたまま政権を握った鄭主の支配は「ベトナムにおける将軍制度」と評された〔Chapuis, Oscar. ''A History of Vietnam: From Hong Bang to Tự Đức''. Greenwood Publishing Group, 1995. p119ff. 〕。 == 名称・用語 == 鄭主に対する呼称としては他に「鄭氏政権」「東京鄭氏」。治めた領域については、当時の公式文章で「北河」「北河国」、中国からは「交趾国」、日本からは「東京国」、ヨーロッパからは「トンキン」と呼ばれた。 当初、黎朝の貴族であった東京鄭氏と広南阮氏の両者は同盟を組み、後黎朝を簒奪した莫朝と戦っていた。その時代を「南朝北朝()」(または南北朝時代)と呼ぶ。莫朝が首都を放棄し地方に退いた後、東京鄭氏と広南阮氏が相争った分裂時代を「鄭阮紛争()」と呼ぶ。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鄭主」の詳細全文を読む
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