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北海道人造石油[ほっかいどうじんぞうせきゆ] 北海道人造石油(ほっかいどうじんぞうせきゆ)は、かつて北海道滝川市に存在した石炭化学メーカーである。
==概要== 1939年、第二次世界大戦直前の石油需給が逼迫する背景の中で設立。ドイツから技術移転した石炭液化技術(フィッシャー・トロプシュ法)により、人工的な石油の製造を目的とした株式会社。出資者は、特殊会社である帝国燃料興業が中心となり、三井、三菱、住友の三大財閥(前二社は近隣の石狩炭田に炭鉱を有していた)のほか、北海道炭礦汽船などであり、資本金7,000万円と当時としては破格の財務規模を有していた。これに加え、人造石油製造事業法に基づく多額の補助金がつぎ込まれたため、資金は潤沢であった。しかしながら戦争に突入すると、資材不足などがたたりプラントの稼働率は低迷。230,000klの生産予定は7,000klの生産に留まり、石油不足の解消に貢献しないまま終戦を迎えた〔北海道人造石油滝川工場遺構 北海道文化資源データベースホームページ〕。戦後も僅かな期間、プラントは稼働したが、元々採算が合わないこともあり、1952年に経営破綻に至った。施設の一部として会社法人の本社建屋が陸上自衛隊滝川駐屯地本部隊舎として、研究所及び工場としての建築物が留萌駐屯地〔当時の研究所母屋が現在の連隊本部隊舎として活用されている〕に残されている〔北海道人造石油株式会社研究所棟 そらち産業遺産と観光ホームページ〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「北海道人造石油」の詳細全文を読む
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