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末期古墳[まっきこふん] 末期古墳(まっきこふん)とは、7世紀から10世紀にかけて東北地方北部と北海道道央の石狩低地帯に造られた、円形を基本とし、土盛りが余り高くなく、周濠を伴う墳墓である。北海道式古墳という別名があり、また、蝦夷系墳墓という名称も提案されており、蝦夷と呼ばれた人々によって造られたものと推定されている。終末期古墳とは概念を異にする。 == 末期古墳の発見と名称について ==
1931年、北海道札幌郡江別町(現・江別市)で江別古墳群が発見され、1934年、江別古墳群と千歳郡恵庭村(現・恵庭市)にある茂漁古墳群(柏木東遺跡)の発掘結果から後藤守一により北海道式古墳という名称が提案された〔八木光則 「東北北部の終末期古墳群」 岩手考古学第8号、岩手考古学会、1996年、62頁〕。これは古墳時代に本州各地で造営された古墳とは異なる、墳丘を持った墳墓という意味で名づけられた。しかしそれらの墳墓が古墳に当たるものかどうかは意見が分かれ、古墳ではなく墳丘墓とした研究者もおり、また古墳の一種とする研究者の中からも1960年代に末期古墳という名称が提案された。 その後、青森県や岩手県などで北海道式古墳に類似した墳墓が次々と発見され、北海道式古墳に変わって末期古墳という名称が広く用いられるようになった。 しかし、現在でもまだ末期古墳が古墳であるかどうかについては確定しておらず、蝦夷系墳墓という名称も提案されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「末期古墳」の詳細全文を読む
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