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2009年新型インフルエンザの世界的流行(2009ねん しんがたインフルエンザのせかいてきりゅうこう)では、2009年春頃から2010年3月にかけ、A型、H1N1亜型という種類の型のインフルエンザウイルスによるインフルエンザ(流行性感冒)が世界的に流行した事象〔WHO は「pandemic (H1N1) 2009」という言葉で、この流行を表現している。WHO公式サイト 〕について記述する。 == 概要 == このインフルエンザは、「A型H1N1亜型インフルエンザ」、「新型インフルエンザ」、「swine flu」、「H1N1 flu」、「A/H1N1 pdm」(国立感染症研究所の表記)とも呼ばれる。今回の流行はパンデミック2009H1N1とも表記される〔英語名称の典拠は、英語版Wikipediaや、英語版Google のニュース検索。〕〔#呼称〕。このウイルスの名称は、「A(H1N1)pdm09」である〔日経メディカル 〕。 2009年4月にメキシコでの流行が認知された後、世界的に流行したとされる。2009年6月12日、世界保健機関(WHO)は、世界的流行病(パンデミック)であることを宣言し、警戒水準をフェーズ6に引き上げた。老齢者の一部に免疫があるとされ、過去に流行した可能性がある〔日本経済新聞 2009年7月6日付報道 〕。 豚の間で流行していたウイルス(豚インフルエンザウイルスとも呼称される)が、農場などで豚から人に直接感染し、それから人の間で広まったとされる〔Information on Swine Influenza/Variant Influenza Viruses (CDC)〕。このため、当初は「豚インフルエンザ」とも呼称されていたが、後に多くの公的機関や報道機関などで呼称名が変更された(詳細は「#呼称」参照)。この流行が大きな問題になったのは、流行初期にメキシコにおける感染死亡率が非常に高いと報道されたからであるが、世界全体では重症急性呼吸器症候群(SARS)のような高い死亡率は示してはいない。2009年9月30日の報道では、致死率は季節性インフルエンザ並みかそれ以下の0.045%と分析されている〔新型インフル:致死率「季節性」並み 米チーム解析 (毎日新聞 2009年9月30日報道/インターネット・アーカイブ)〕〔当初は、世界平均では1957年のアジアかぜ(0.5%)と類似する死亡率であり、 WHOが発表した2009年7月6日での推定死亡率は0.45%で 、通常の季節性インフルエンザの0.1%よりも高いとされていたが、その推定値の10分の1以下であった。〕。 日本では、当初感染症予防法第6条第7項の「新型インフルエンザ等感染症」の一つに該当すると見なされ、感染者は強制入院の対象となった。2009年6月19日に厚生労働省が方針を変更してからは、この扱いはなくなり、季節性インフルエンザとほぼ同様の扱いとなっている。本インフルエンザに対するワクチンは既に完成しており、2010年後半から接種可能なインフルエンザワクチンは、通常の季節性インフルエンザワクチン2種に加えて新型インフルエンザワクチンにも対応した3価ワクチンとなっているものがほとんどである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「2009年新型インフルエンザの世界的流行」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 2009 flu pandemic 」があります。 スポンサード リンク
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